『昭和天皇と靖国神社』
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〔副題〕 東京裁判は、日本の国益を毀損したか
〔著者〕 中川八洋
〔シリーズ〕 -
〔発行所〕 株式会社レイルリンク
〔発行年〕 2015-07-08
〔販売〕 Amazon Services International, Inc.
〔フォーマット〕 Kindle版
〔ファイルサイズ〕 13267 KB
〔ISBN等〕 ASIN: B0117G8D6S
〔価格〕 定価1,250円
〔図表〕 あり
〔分類〕 電子書籍
〔注記〕 著者初めての電子書籍出版。

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目次
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まえがき


第I部 昭和天皇と東京裁判「受諾」


 第一章 昭和天皇を守ったフェラーズとキーナン検事──和気清麻呂にならぶ、四名のアメリカ人
 第二章 “スターリン教徒”美山要蔵と松平永芳──英霊を「東京裁判呪詛教」に利用し冒?する
 第三章 国内法で処断すべきだった開戦・敗戦責任者──大東亜戦争は、スターリンに操られた祖国日本への叛逆戦争


第II部 日本の蝕むカルト宗教「東京裁判呪詛教」


 第四章 ソ連検察官の存在は、東京裁判の最たる欺瞞──ソ連を裁かず、第二次世界大戦の真相を封印した世界
 第五章 ”東京裁判を呪う教団”教祖の小堀桂一郎──魔語「東京裁判史観」は、「スターリン史観」
 第六章 「東京裁判史観」を宣伝煽動する日本の共産党系学者──“ソ連の大犯罪”隠蔽と「日米離間」プロパガンダが目的
 第七章 誤謬の歴史を競い合うキーナン首席検事と弁護団──「反米」運動の好餌となり、ソ連・中共を利した東京裁判
 第八章 ”日本国民の靖国神社”に、どう再生するか


第III部  東京裁判呪詛教”教祖”小堀桂一郎の恐ろしい周辺──ウルトラ・アナーキストの牛村圭は愛弟子、”共産党の姉妹団体”日本会議では副会長


 第九章 『世界がさばく東京裁判』が暴く、共産党の姉妹団体か、日本会議
 第十章 「文明」を知らない“世紀の悪書”牛村圭『〈文明の裁き〉をこえて』──「地球放浪者」の”ウルトラ・アナーキスト”牛島圭の正体


あとがき


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著者略歴
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著者経歴

中川八洋(なかがわ やつひろ)
一九四五年福岡生れ。東京大学工学部航空学科宇宙工学コース卒業。スタンフォード大学政治学科大学院修了。一九八〇年、筑波大学助教授。一九八七年、筑波大学教授。二〇〇八年、定年退官、筑波大学名誉教授。
専門は、国際政治学、近代政治哲学・憲法思想、現代史(大東亜戦争期)の三分野、著書は約七〇冊。国際政治学の分野では、『地政学の論理』他。哲学の分野では『正統の哲学 異端の思想』『保守主義の哲学』他。


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所蔵
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国立国会図書館 なし
都立中央図書館 なし
都立多摩図書館 なし


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情報元
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他文献
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備考
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日本保守主義協会主催のFC2ブロマガ「中川八洋先生の白熱ゼミナール──祖国日本を守る“保守主義の魂と知を磨く”」の連載(2014年=平成26年1月15日~3月8日)を底本とする。


昭和天皇と靖国神社──東京裁判は、日本の国益を毀損したのか(2014/01/15 19:33)
http://nihonhosyusyugi.blog.fc2.com/blog-entry-9.html ※リンク切れ


“スターリン教徒”美山要蔵と松平永芳の犯罪  ――英霊を「東京裁判教」に利用し冒涜する靖国神社(2014/01/24 20:05)
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第二章 国内法で処断すべき開戦・敗戦責任者(2014/02/01 16:54)
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第四章 魔語「東京裁判史観」は、「スターリン史観」の妄語(2014/02/08 12:01)
http://nihonhosyusyugi.blog.fc2.com/blog-entry-12.html ※リンク切れ


第六章 「東京裁判史観」を宣伝する共産党の狙い (2014/02/14 16:44)
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第七章 誤謬の歴史を競い合う、キーナン検事と弁護側 (2014/02/25 22:03)
http://nihonhosyusyugi.blog.fc2.com/blog-entry-14.html ※リンク切れ
 
あとがき 安倍靖国参拝への米国「失望した」の教訓(2014/03/01 19:46)
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附録  “共産党の姉妹団体”日本会議 (2014/03/08 20:08)
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一、メルマガ版『昭和天皇と靖国神社』「あとがき 安倍靖国参拝への米国「失望した」の教訓」には、http://nihonhosyusyugi.blog.fc2.com/blog-entry-15.html ※リンク切れ

《本書は、二〇〇七年一月、のち『山本五十六の大罪』(弓立社)として出版される、山本五十六の研究書と同時に執筆を開始した。『山本五十六の大罪』が、当初予定の出版社からの無理難題(「緊急出版するので、ゲラ校正は一回限りとする」など)で出版社を変更せざるを得ず、半年も遅れてしまった。これが、本書の脱稿が大幅に遅れた理由であった。 

加えて、定年退官直後の二〇〇八年四月一日に開始すると決めていた、二十年ほど延び延びになっていた地政学の教科書(『地政学の論理』徳間書店)の執筆計画を変更したくなく、結局この後に回したので、本書を書き終えたのは、二〇〇八年も秋深まる頃だった。この二冊の出版で多少疲れて、本書『昭和天皇と靖国神社』(当初の仮題は『新・東京裁判論』)を出版するのを、いつしか忘れてしまった》

とある(Kindle版にはなし)。


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内容
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内容紹介

 

 昭和天皇という不世出の偉大な天皇に対して、「皇室尊崇」を表看板とする神社も、その他の民族系の諸団体や論客も必ずしも敬仰しているようには見えない。とりわけ、昭和天皇の二つの〝ご聖断〟、すなわち「ポツダム宣言の受諾」と「東京裁判の判決受諾」の、二つの受諾に対して、民族系は共産党の立場に近く、過度に批判的である。彼らは明らかに、昭和天皇に距離を置いている。

 

 その中でも靖国神社は過激で、東京裁判に関して、昭和天皇とは対立的・対決的な姿勢を旗幟鮮明にしている。昭和天皇への憎悪感情を剥き出している。「反米」「反・昭和天皇」において、靖国神社は共産党とは同志。両者が日頃、天敵関係にあるのをふと忘れさせる。

 

 だが、間違っているのは、靖国神社の方であり、民族系の方である。民族系は、共産党と酷似して、歴史の歪曲がひどく、歴史事実をありのまま直視することができない。彼らはまた、歴史の基礎教養や基礎的な知識を欠き、思いつきや感情で国際政治・国内政治ばかりか歴史を観る。そればかりか、日本国という祖国の永遠の存続と繁栄という視点を欠如する。靖国神社や民族系団体には、真正の愛国心をもって政治的熟慮をすることなどまったくできない。

 

 言うならば、民族系の諸兄には、東京裁判を評価するだけの素養がまったくない。それだけでなく、自国が廃墟と敗北になるのを知りつつ国力のすべてを蕩尽して八年間の大東亜戦争を敢行した理由すらまったく知ろうともしない。さらに、これを理解するに必要な最小限の史料すら決して読もうとはしない。

 

 たとえば、民族系の論客には、調査研究をした後に書く、図書館に足繁く通う、こんな当り前の執筆態度を持つ者がひとりもいない。ただ、思い付きを「反米」で粉飾して、さも歴史に沿っているかのメッキ塗りをするペテン師的な輩しかいない。当然、民族系論客が書いた大東亜戦争史や東京裁判に関連するエセーすべては、歴史学的にいえばデタラメの域のものばかり。残念というほかない。

 

 本書は、昭和天皇の二つの〝ご聖断〟を擁護するモチーフに貫かれている。が同時に、「東京裁判」「靖国神社」「東條英機」等について、何らかの形で意見を開陳したいかなりの数の日本人に、最小限読むべき史料や資料はどれとどれ、最小限もつべき学的な基礎知識は何と何、のガイダンスとして役に立てばとの思いもある。
(※まえがきより)


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更新履歴
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2015-07-09