『地政学の論理』

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〔副題〕 拡大するハートランドと日本の戦略
〔著者〕 中川八洋
〔シリーズ〕 -
〔出版社〕 徳間書店
〔発行年〕 2009-05-31
〔ページ〕 403頁
〔ISBN等〕 978-4-19-862733-1
〔価格〕 定価:本体2000円+税(2,100円)
〔箱・帯〕 箱:なし 帯:あり
〔体裁〕 四六判 19.5cm×13.8cm
〔図表〕 あり
〔注記〕 -
〔分類〕 図書
〔備考〕 -

 

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目次
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はじめに 日清戦争・日露戦争前夜に回帰したアジア 1
     ──日本の「脱亜」と米国の「入亜」なしに、日本の生存は可能か
     
序 論 米国一極構造で安定堅牢なヨーロッパ、冷戦が再開した”火薬庫”アジア 10
    ──「第二ハートランド」の台頭と「第一ハートランド」の再膨張に、日本はどう立ち向かうのか

 

第一部 英米系地政学──日本の正統外交の脊柱

 

 第一章 マッキンダー地政学の、神の眼をもつ先見力 30
  第一節 「東欧をロシアかドイツが支配したとき、大規模な世界大戦が勃発する」 33
  第二節 ”世界制覇の心臓”「ハートランド」 46
      ──シー・パワーで”包囲”することは可能か?
  第三節 晩年のマッキンダー 61
      ──「ハートランド」と「リムランド」の”分断”戦略への収斂

 

 第二章 スパイクマン地政学 66
     ──日本の外交官・国際政治学者が必携の、偉大な古典
  第一節 改竄されたスパイクマン地政学 67
      ──『平和の地理学』にみるロシア工作の痕跡
  第二節 米国はハートランドに侵入すべく、リムランドを制せよ 76
      ──米国の攻勢外交が米国国防の神髄

  第三節 敵の”包囲”を”分断”せよ 91      ──”実践地政学の天才”W・チャーチル 

 

 第三章 日本に”対ハートランド縦深”を創った、反日屋マハンの親日 113
  第一節 マハン理論による米国のハワイ/グアム/フィリッピン占領 117
      ──日本の国益に大貢献した、アメリカ大海軍主義
  第二節 日本を裨益した、マハンの「パナマ運河」開鑿推進 125
  補 遺 145
  
 第四章 ”魔性の親日家”ハウスホーファーの禍毒 156
     ──神懸り「大海洋主義」、狂妄の「農本(「土」)主義」
  第一節 「ダーウィンの<生存闘争>→ラッチェルの<生存空間>競争→チェレーンの<自給自足>→ハウスホーファー→ロシアの大膨張」 161
  第二節 「ユーラシア大陸ブロック論」(日独ソ三ヵ国連合)の先駆的煽動 171
  第三節 非在の、ハウスホーファーの「太平洋」 180
      ──海洋の魔力で敗戦国ドイツを”大空間”づくりに走らせるレトリック

 

 第五章 核兵器の地政学(「核抑止の地政学」) 195
  第一節 スパイクマン嫡流の”核地政学” 199
      ──「発見」したレーガン大統領の偉業
  第二節 在キューバ中距離核ミサイルの撤去恫喝 209
      ──ケネディ大統領の”偉大な勇”と”躊躇の愚”
  第三節 ロシアの核脅威を等閑視する日本 235
      ──ニヒリズムの病からの亡国願望か

 

 第六章 アメリカにおける「反スパイクマン」の修辞学 254
  第一節 ”封じ込め”妨害の、ジョージ・ケナンの「封じ込め」 論 254
  第二節 スパイクマン地政学を全面破壊した「仮面の男」キッシンジャー 266
      ──米国を「脱亜」に逆走させた”ソ連大膨張の脚本家”
  第三節 J・ブッシュのリガ演説と嫌われネオコン 276
      ──継承されている「マッキンダー/スパイクマン地政学」

 

第二部 英米系地政学に叛旗する”アジア主義”──なぜ日本は再び滅亡したいのか

 

 第七章 ”アジアの東欧”満洲の喪失と日本の危機の永遠 300
     ──米国の「入亜」なくして、尽きる日本の国運
  第一節 満洲の阿鼻叫喚 301
      ──マッキンダー地政学に逆行した日本の代償
  第二節 ”中ロ分断”こそ、日本の対中外交の要 321
      ──「拡大ハートランド」を阻止せよ
  第三節 ロシア大侵略の不変と「地政学」の不在 337
      ──”モンゴル帝国の後継国家”ロシアの「南下」本能と「膨張」伝統

 

 第八章 昭和天皇のご遺訓としての「脱亜」 354
     ──祖国・日本の悠久とそのガイドライン英米系地政学
  第一節 ”日本の小チャーチル”小村寿太郎とマッキンダーの先駆者たち 356
  第二節 ”反アジア主義”陸奥宗光に学ばず、自滅に転げた日本 367
  第三節 ”日本再生のトリオ”「昭和天皇─マッカーサー(ウィロビー)─吉田茂」 375

 

あとがき 出生率〔マンパワー〕三倍増なくして、消える日本の対ハートランド防衛力 400

 

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著者略歴
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中川 八洋(なかがわやつひろ)
筑波大学名誉教授。
昭和二〇年生まれ。福岡県出身。
東京大学工学部航空学科宇宙工学コース卒、米国スタンフォード大学政治学科大学院修了。
昭和五五年筑波大学助教授、昭和六二年筑波大学教授(平成二〇年三月定年退官)。
専門は、国際政治学および政治哲学・憲法思想。
著書は、政治哲学・憲法思想の分野では、『正統の哲学 異端の思想』『保守主義の哲学』『皇統断絶』『女性天皇は皇室断絶』『悠仁<天皇>と皇室典範』『正統の憲法 バークの哲学』『国民の憲法改正』『与謝野晶子に学ぶ』ほか多数。
国際政治学の分野では、『現代核戦略論』『甦るロシア帝国』『大東亜戦争と開戦責任』『歴史を偽造する韓国』『中国の核戦争計画』『日本核武装の選択』『亡国の東アジア共同体』『山本五十六の大罪』ほか多数。

 

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所蔵
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国立国会図書館 あり(請求記号:A99-Z-J72)
http://iss.ndl.go.jp/

都立中央図書館 なし
都立多摩図書館 なし

 

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情報元
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他文献
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核戦略に関する著書、監訳書は、以下のとおり。

19840901『ソ連核戦争戦略』

19850719『現代核戦略論』19860625『核軍縮と平和』20041031『日本核武装の選択』~以上、「核戦略三部作」

20090531『地政学の論理』~核兵器の地政学(「核抑止の地政学」)

 

『尖閣防衛戦争論』117

《マッキンダーの『デモクラシーの理想と現実』と拙著『地政学の論理』とは、中国の世界の海洋に対する覇権戦略を理解するうえで、精読を省いてはならない。》

 

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備考
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・装幀;上田晃郷

 

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内容

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更新履歴
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2013-05-26

 


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