『超福祉王国日本』

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〔副題〕 福祉も住宅も日本は世界一/欧米並みにとは水準を下げること
〔著者〕 中川八洋
〔シリーズ〕 Sun business/日本の進路シリーズ
〔出版社〕 太陽企画出版
〔発行年〕 1982-07-05
〔ページ〕 247頁
〔ISBN等〕 0200-001151-4491
〔価格〕 定価1000円
〔箱・帯〕 箱:なし 帯:あり
〔体裁〕 四六判 18.2cm×12.8cm  ソフトカバー
〔図表〕 あり
〔注記〕 (1)247頁に初出一覧
〔分類〕 図書
〔備考〕 カバーデザイン・絵 南雲治嘉

 

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目次
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序 福祉において”欧米並み”とは、現在の日本の水準を大幅に下げることである
〔大幅に下げるに傍点〕

 

第一章 住宅事情の優等生・日本
    ──フランスの”ねずみ小屋”を嗤う 15
  廃ビルに住む欧米人
  フランスの”ねずみ小屋”探訪
  「日本は”うさぎ小屋”ではない」とフランス大統領
  ”狭くて、高い家”に住むアメリカ人
  ”高い住宅”を問題にしない日本人の所得の高さ
  欧米人には理解できない日本の社内福祉
  なぜ日本人自身が”うさぎ小屋”と思うのか
  日本の街並みが美しくないのは、個人私有県の発達のせい?
  日本人にとって家は一(耐久)消費財?
  もう、アラ捜しはやめよう
  日本は住宅事情の優等生

 

第二章 社会資本も世界一・日本 53
  教育ストックは超々世界一
  社会資本の総合点では日本が断然トップ
  日本の道路舗装率データのウソ
  日本の弱点──公園
  第二次関東大震災への準備ゼロの日本
  日本の社会資本再発見
  
第三章 世界一の福祉王国・日本 77
  医療水準の欧米並みとは?
  欧米派医療制度の発展途上国
  社会保障のパラダイス国・日本
  とび抜けて豊かな日本の老人
  福祉全面見直しの時代
  二〇〇〇年、勤労者と老人戦争?
  再び”産めよ、殖やせよ”の時代
  
第四章 勤労者の生涯所得は世界一・日本 117
  『白書』は日本人の所得を実際の三分の一にした
  労働者収入は米国の一・五倍、英国の二・五倍以上
  政府は冷静でなくてはならない
  日本の賃金上昇の激しさは奇跡だ
  ”円高嵩上げ”論のウソ
  ”日本は豊かでない”の神話からの脱却
  「戦後」は遠くすぎ去って今はない
  
第五章 とび抜けて豊かな国・日本
    ──事実が全てを語る 149
  「私は十八歳までステーキを食べたことはなかった」──アメリカ
  日本人の命の値段は世界一 ── とび抜けている生涯所得
  高フリンジ・ベネフィットと低税金
  日本の物価は安い
  欧米人はビフテキも満足に食べられない
  一億総上流階級志向の日本人
      
第六章 安全で失業不安がない国・日本 185
  「失職と飢餓」のない国・日本
  貧しさと失職の焦燥感にうちひしがれている米国の失業者
  恵まれすぎて無知をさらけ出す日本人
  イギリス唯一の成長産業は泥棒?
  一週間に四百人のアメリカ人が殺される
  交通の安全度、労働の安全度も超先進国・日本

 

第七章 女性にとってもパラダイス国・日本 209
  ”財布の紐”とレディ・ファースト
  「妻は夫の奴隷たるべし」──アメリカ
  欧米の根強い女性蔑視思想
  ”山の神”なる日本の女性
  現在の日本人の”男尊女卑”思想は欧米かぶれ
  世界で最も自由な日本の婚姻制度
  男女平等等の超先進国・日本

 

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著者紹介
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中川八洋(なかがわやつひろ)
 著者は、衆知の通り、今や日本を代表する著名な国際政治学者である。軍事・外交の専門家としての氏の才能や業績はつとに名高い。しかし、氏は学者としてもう一つの顔を持つ。日本社会の研究者(ジャパノロジスト)として、第一級の独自の理論体系を持っているのである。その厳正な国際比較の手法と、該博な知識と、鋭い論理力とに裏付けられた日本社会の分析は定評に違わず実にすばらしく、日本人離れしている。
 昭和二十年生れ。米国スタンドフォード大学大学院卒。

 

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所蔵
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国立国会図書館 あり(請求記号:EB98-834)
http://iss.ndl.go.jp/
都立中央図書館 なし
都立多摩図書館 なし

 

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情報元
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  序 「日本の生活水準は欧米を抜いたか」『日本経済研究センター会報』昭和56年5月15日号、一部加筆。
第二章 「コンフィデンシャル・レポート」『週刊ダイヤモンド』昭和55年3月8日号、一部に転載
第三章 「安易な福祉拡大路線を戒める」『東洋経済』(生命保険特集)昭和55年9月5日号、「高齢化社会を迎えて大決断の時」『創政』昭和56年5月号、など。
第四章 「労働白書の嘘を暴く」『中央公論経営問題』昭和54年冬季号、一部加筆。
第七章 「ウーマン・リブとかかあ天下」『ESP』昭和53年8月号、一部加筆修正。

 
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他文献
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・書評;198209経済論壇28(9)305
・書評;198209『プレジデント』20(9)


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備考
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・《本書は、評論家・竹村健一氏の勧めによりとりまとめたものである。同氏に対して心から感謝して己〔原文のママ〕まない。》(「あとがき」245頁)

・《すいせんのことば──竹村健一
 中川八洋氏は、八〇年代日本を代表するオピニオンリーダーといってもいいすぎではないだろう。私は、“日本ほど豊かで幸福な国は、地球上のどこを捜しても見あたらない”といいつづけてきた。この本で中川氏は、私の年来の主張の正しさを、実に鮮やかに、客観的に国際比較された数字と実例で証明してくれた。
 氏は、日本の福祉水準を欧米並みにすることは現在のレベルを大幅に下げることだといい、まだ日本の住宅が“うさぎ小屋”なら仏のは“ねずみ小屋”だといい切る。驚ろかないで読んでほしい。
 事実を直視し、勇気を持って発言する中川氏に拍手をおくりたい。》

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内容
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更新履歴
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2013-05-31

2013-12-22 情報を追加しました。 


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