『超先進国のアキレス腱』

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〔副題〕 日本防衛の時代
〔著者〕 中川八洋
〔シリーズ〕 -
〔出版社〕 講談社
〔発行年〕 1981-05-15
〔ページ〕 246頁
〔ISBN等〕 0031-458537-2253(0)
〔価格〕 1,100円
〔箱・帯〕 箱:なし 帯:あり
〔体裁〕 四六判  19.5cm×13.5cm  ハードカバー
〔図表〕 あり
〔注記〕 帯・カバーの推薦文:竹村健一
〔分類〕 図書

 

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目次
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まえがき 
第一章 日本防衛を決意する時がきた 11
     (1) ”ソ連は脅威ではない”は軍国主義者の論理と同じである 12
     (2) 「米国によって平和が維持された時代」は終った 18
     (3) 感情的防衛論から理性的防衛論へ 24
第二章 現在の日本は「専守防衛」すらできない 27
 第一節 「治安出動」用の自衛隊は「専守防衛」のできる「軍隊」ではない 28 
     (1) 自衛隊は”護憲”の優等生 33
     (2) 自衛隊員の戦闘は個人の資格で? 34 
     (3) 日本は正当防衛権を剥奪された国家 38
 第二節 戦勝国による戦敗国の主権制限の論理─西独は一九六八年に主権を回復した 42
     (1) 現実離れの国連の理念 44
     (2) 西独の主権回復のドラマ 51
     (3) 日本はなぜ米国の属領であり続けようとするのか 53
     (4) 日米安保条約とは占領継続法 60
     (5) まとめ 64
 第三節 軍刑法と非常事態法(有事立法) 65
     (1) 軍法会議なくして「軍隊」たりうるか 65
     (2) 非常事態法の整備なくして「専守防衛」できるか? 69
     参考 外国の憲法改正 73
第三章 米国の「核の傘」の強化こそ日本平和の最善の道 81
     (1) 感情論は棄てよう 82
     (2) 核をめぐる世界の現状 86
     (3) 日本の戦術核兵器はマイナス? 91
     (4) 日本の戦略核戦力は有効か? 95
     (5) 日本核武装の諸問題 98
     (6) 核武装より効果的な方法は他にいくらでもある 101
     (7) 通常兵器体系の強化こそ急務 105
     (8) まとめ 108
第四章 「総合安全保障」は軍国主義思想の名残り? 113
 第一節 「総合安全保障」構想のナンセンス 118
     (1) 「総合安全保障」と「トータル・ディフェンス」 119
     (2) リンケージ理論を誤解した? 124
     (3) 第二次太平洋戦争をする? 127
     (4) 国防会議は無知の自問自答機関 129
 第二節 「食糧安全保障」は完全な誤りである 132
     (1) 食糧の「輸入半減」などが現実に起こりうるか? 135
     (2) 世界の不作・凶作も日本の食糧危機とは無縁 140
     (3) 大食糧生産国は政治的安定国 144
     (4) 食糧価格が一挙に三倍に上っても日本は平気 146
     (5) 米国が対日食糧禁輸をするのか? 149
     (6) 食糧船舶がソ連に攻撃される? 152
     (7) 日ソ全面戦争が八〇年代に起こる? 156
     (8) 食糧危機回避の最高の策は西側同盟の一員であること 161
第五章 「純・平和システム」の日本社会 167
     (1) 日本人の”丸腰主義” 174
     (2) 無防備こそ安全 176
     (3) 安全のコストはただ? 178
     (4) 他国に脅威を与えない武器は武器か? 182
     (5) 「戦争」は生きるためのビジネス、「虐殺」は神の指示 186
     (6) 西欧の近代国家とは軍隊の発展したもの 191
     (7) 軍政国家に囲まれる”銅鐸・竹光主義” 193
     (8) 自壊した帝国陸軍の教訓 197
     (9) 「日本型経営」こそ、最も非軍事的な組織運営法 201
     (10) ”日本には神風が吹く”意識はいつまで続く 204
     (11) 前途多難な日本の安全保障 207
第六章 日本人の国際感覚欠如は鎖国が原因ではない 213
     (1) 対外交渉からの逃避 214
     (2) 孤立をきらう日本人 217
     (3) 「甘え」の通用せぬ国際社会 220
     (4) 最初に相手に難クセをつけるのは対話開始の礼儀作法 222
     (5) 反論しないのは紳士ではない 227
     (6) 非難の応酬こそ友好のシンボル 229
     (7) バーゲニングなき日本人の対外交渉 232
     (8) 「外国」が実感として存在しない 234
     (9) 外国へのほんものの関心を高めよう 240
あとがき 243

 

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著者略歴
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1945年1月生まれ。
米国スタンフォード大学政治学科大学院卒
筑波大学助教授 専門:比較政治学
〔著書〕『欧米デモクラシーへの挑戦』(旧題『日本政治文化論』原書房)、「日本型経済体制論」(馬場正雄・正村公宏編『産業社会と日本人』筑摩書房)、『超先進国日本』(講談社)他
(以上、カバーより)

 

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所蔵
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国立国会図書館 あり(請求記号:AZ-651-128)
http://iss.ndl.go.jp/
都立中央図書館 あり(請求記号:3921/ 96/ 81)
https://catalog.library.metro.tokyo.jp/winj/opac/search-detail.do?lang=ja
都立多摩図書館 なし

 

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情報元
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・初出は、「まえがき」によれば以下のとおり。
(1) 第二章・第三章・第四章は『諸君!』1980-09、1980-12、1981-04
(2) 第二章の「現在の日本は『専守防衛』すらできない」は、外交評論家石垣成一氏(元防衛官僚・太田述正氏のペンネーム)との共同研究論文。
(3) 第四章の「『総合安全保障』構想のナンセンス」は、石垣成一氏が『エコノミスト』1980-09-23に掲載したものの転載。
(4) 第五章・第六章は『ESP』1978-02、『月刊ペン』1980-02、『創政』1979-09等の論文をまとめたもの。

 

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他文献
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備考
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・カバー;
《中川八洋氏に注目しよう 竹村健一
八〇年代日本のオピニオンリーダーとして最大のホープは、何といっても若き政治学者の中川八洋氏であろう。政治・外交・軍事・経済・エネルギーなどの広範囲にわたっての諸問題に卓抜した分析力と、まったく新しい独自の理論を矢つぎばやに展開していくさまは、度肝をぬかれる。その発想の斬新さと日本人とは思えぬ論理力の精緻さとをみれば、内外の一流の学者をはじめとして、多くの人々が彼を注目しているのは、なるほどとうなずける。さらに、事実を事実として直視し、主張する勇気は敬服に値する。
本書は彼のもつ豊富かつ正確な情報に基づくグローバルな視点から、激動する八〇年代の国際環境の中での日本の平和への具体的な針路を、大胆かつ高い説得力をもって提言している。日本の防衛についての可否が問われている今、私自身本書を大いに活用しているが、すべての日本人が必ず一読することを推せんして止まない。》
以上、カバー裏より引用。

 

・帯情報;

《80年代日本のオピニオンリーダーとして最大のホープは、何といっても若き政治学者の中川八洋氏であろう。政治・外交・軍事・経済・エネルギーなどの広範囲にわたっての諸問題に卓抜した分析力と、まったく新しい独自の理論を矢つぎばやに展開していくさまは、度肝をぬかれる。──竹村健一 》
以上、帯ウラより引用(カバー裏の推薦文の一部)。

 

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内容
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更新履歴
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2013-05-17

 


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