『日本政治文化論』
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〔副題〕 欧米デモクラシーへの挑戦
〔著者〕 中川八洋
〔シリーズ〕 -
〔出版社〕 原書房
〔発行年〕 1977-04-12
〔ページ〕 223頁
〔ISBN等〕 書籍コード:0031-40060-6945
〔価格〕 定価1200円
〔箱・帯〕 箱:なし 帯:あり
〔体裁〕 四六判 19.5cm×13.5cm
〔図表〕 あり
〔注記〕
・カバー裏見返しに山崎拓(衆議院議員・自由民主党)の著者紹介あり
・帯にピーター・デュウス(スタンフォード大学教授・日本政治史)の推薦文あり
〔分類〕 図書
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目次
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まえがき i
目次 v
第一部 日本政治学入門
第一章 政治する側と政治される側──その未分化の伝統 3
第一節 日本人の国政参加はなぜ容易か? 6
第二節 お上(カミ)と下々(シモジモ) 13
第三節 「権威」嫌いの日本人 19
第二章 高い政治的関心と無関心 30
第一節 「公共」概念と「ウチ」概念 32
第二節 政治的無関心は関心の裏返し 40
付 節 スムーズな権力交替の秘密──「祭り上げ」の制度 51
第三章 「法治国家」ならぬ「情治国家」 60
第一節 「人命尊重」は法に優先する 60
第二節 刑を半減させる「ゴメンナサイ」の論理 70
第四章 「ノイローゼ外交」──先天的外交音痴の対外行動のパターン 78
第一節 「きらわれたくない外交」 83
第二節 「イメージ」と「現実」とが同一化するメカニズム 93
第二部 日本民主主義の理論
第五章 ムラの政治原理 112
第一節 「全員一致の原則」と「挙国一致」 117
第二節 強力なリーダーシップ無用主義 122
第三節 ムラビト主権主義 133
第四節 人格主義と「クリーン教」 136
第六章 原始アミニズム思想と日本の「平等」思想 141
閑話休題 女が男に求愛する国──日本の男女平等思想 156
第七章 複数個人主義と役割分担意識 167
第一節 日本の「複数個人主義」 167
第二節 「自然国家」の国政参加──「役割分担意識」の形成 176
第八章 日本の政治文化を形成する三つの要因 188
第一節 親子関係と育児様式──反権威主義の教育 188
第二節 歴史的体験──「剛」的支配と「柔」的統治について 198
第三節 感情(パトス)と切り離せない日本語の言葉(ロゴス) 207
あとがき 221
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著者略歴
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昭和20年1月20日生れ。小、中、高と九州・福岡で育つ。修猷館高校卒業後、東京大学工学部及び大学院にて宇宙工学を専攻するが、のち政治学に転向。
米国スタンフォード大学政治学科大学院では比較政治学及び国際政治学を専攻。
現在、科学技術庁勤務。
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所蔵
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国立国会図書館 あり(請求記号:A22-42)
http://iss.ndl.go.jp/
都立中央図書館 なし
都立多摩図書館 あり(請求記号:3112/ 71/ 77)
https://catalog.library.metro.tokyo.jp/winj/opac/search-detail.do?lang=ja
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情報元
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他文献
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備考
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・カバー裏見返し;
《著者紹介
中川八洋君は福岡の修猷館の同窓生で、私にとって8年後輩にあたる俊才である。この書を一読した時、改めて彼の頭脳の鋭さに驚かされた。日本の政治の理論的な分析など不可能に近いと思っていた私などには、欧米との比較の視点において日本の政治文化の諸原則を抽出してゆく明快さは快刀乱麻を断つ感があり、実に気持が良い。これは単に彼の博学多識さと、米国スタンフォード大学大学院政治学科での2年間にわたる研究の成果の故ばかりとは思えない。むしろ、彼が東京大学において宇宙工学を専攻したことによる、これまでの社会科学の既成の学説などに拘束される必要のないバック・グラウンドと、先天的ともいってよい彼の素直な性格、すなわち先入観を完全に排除する能力とが大きく作用したように思える。
彼はまた政治学だけでなく、現実の政治に対しても大局的な立場で日本の将来を真剣に模索する青年であり、現に科学技術庁の敏腕の行政マンでもある。一方彼は、学生時代から、初対面の人にもすぐに好感をもたれるような、明るくユーモアに富む人物であった。反面、正義感が非常に強く、自ら信じることは絶対に譲歩しない頑固なまでの意志を持っている。恐らく国家の将来を背負って立つ人材たらんとする気概に燃えているのだと思う。
ともかく、この「日本政治文化論──欧米デモクラシーへの挑戦」なる中川八洋君の著書は、既成の概念を打破する新鮮な理論構成であるだけに、大きな反響をよぶに違いない。
衆議院議員 山崎拓》
・帯;
《日本政治の理論的分析に初めて成功!!
広い比較の視野と透徹した歴史観に支えられて、日本政治学の新機軸を開拓した本書に、私は知的興奮を禁じえなかった。正にこの書は、われわれ外国の日本研究者〔ジャパノロジスト〕にとっても座右の書となるであろう。
──ピーター・デュウス(スタンフォード大学教授 日本政治史)》
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内容
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更新履歴
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2013-05-22
2013-07-18 情報を追加しました