『「天皇制」という呼称を使うべきでない理由』
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〔副題〕 -
〔著者〕 谷沢永一
〔シリーズ〕 -
〔出版社〕 PHP研究所
〔発行年〕 2001-04-04
〔ページ〕 257頁
〔ISBN等〕 4-569-61572-4
〔価格〕 1600円
〔箱・帯〕 箱:なし 帯:あり
〔体裁〕 四六判:19.5×13.9cm
〔図表〕 なし
〔注記〕 なし
〔分類〕 図書
〔備考〕 タイトルの「呼称」に「ことば」のルビあり。

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目次
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関連部分  ※赤太字は引用者による
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《宗家(そうか、とも訓む)は、伝統的な技藝の世界で、流派の開祖、およびその正統を世襲的に伝承する家、またはその地位にある人を謂う。流派内の最高責任者で、家元と呼ばれる。帆足理一郎が巧みに言い表わした如く、日本国民は一族としてつながっており、遡れば、御本家を日本の代表と認めている。
 中村弥三次は、「わが天皇制本来の民主主義的特質であった私なき公明の政治を阻んだ原因の最大なるものは、少数上層の奸悪な輩が君民間に介在して国の政治を私することの弊であった」と、痛恨の意を表する。その、奸悪、の最たる元兇を、漸くにして中川八洋が、『大東亜戦争と「開戦責任」』(平成12年)で、見事に仮面を剥いだのを喜びとする。》(以下略、55~6ページ)

 

《<中川八洋『大東亜戦争と「開戦責任」』平成12年>の説くところは、次の如くである。即ち、日本の国益として最高のものは平和である。この日本の平和を脅かし破壊する国家は、ロシア一カ国のみである。だから、日本が「北進」して、その軍事的・政治的な勢力を拡大することは、日本とロシアとの間の緩衝の幅を大きくするから、ロシアの南下の阻止を眼目とする日清戦争や日露戦争をもたらしたように、必ず日本の平和と隆盛を招く。
 情勢はまさしく然りであった。もし日本が賢明なら北進を国是と決めたであろう。それはこのうえもない恐怖である。冷徹な計算家であるスターリンは、ロシア軍がとても日本軍には勝てないと知っている。そこでスパイのゾルゲと尾崎秀実を使って、日本の方針を南進へ変更させる。しかしそれだけでは安心できない。日本を弱体化すること、なかんずく日本軍の戦意を低下させ喪失させる工作が必要である。事態をそう持ってゆくための手筈はなにか。それは、たったひとつしかない。天皇制、を打倒することだ。斯くして、三二年テーゼが出現したのである。》(208~9ページ)

 

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著者略歴
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所蔵
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国立国会図書館 あり(請求記号:A32-G12)
http://iss.ndl.go.jp/
都立中央図書館 なし
都立多摩図書館 なし

 

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情報元
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他文献
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備考
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内容
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内容紹介
「天皇制」なる呼称は、天皇制否定、天皇制廃止、天皇制打倒、という風に、皇室に敵対する表現であることをご存知だろうか。あるいは、その事情を知らないばかりに、皇室を敬愛していながら、この呼称を何の気なしに使っておられる方が少なくないのではないか。


いうまでもなく、皇室は、制度でもなければ機構でもない。日本国民としては、伝統に則して「皇室」と呼ぶのが正しい。

 

「天皇制」という敵対語法を初めてつくったのは、ソ連共産党が指導する国際組織のコミンテルンである。それがわが国に持ち込まれたのは大正12年3月であった。開闢以来、「天皇制」などという不敬な呼び方は日本語になかったにもかかわらず、今日では新聞はおろか、国語辞典、百科事典においても、平気で使われている。

本書では、あらゆる文献にあたりながら、この呼称の由来を徹底的に究明。そこに仕組まれた悪なる思想を暴きつつ、日本人における「皇室」の意義を明らかにする。


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更新履歴
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2014-02-10


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