『改憲軍団』
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〔副題〕 組織と人脈
〔著者〕 青木 慧(1936-2008)
〔シリーズ〕 同時代叢書
〔出版社〕 汐文社
〔発行年〕 1983-03-10
〔ページ〕 246頁
〔ISBN等〕 84005795
〔価格〕 定価1,200円
〔箱・帯〕 箱:なし 帯:あり
〔体裁〕 四六判 19.3×13.5cm
〔図表〕 なし
〔注記〕 -
〔分類〕 図書
〔備考〕 人名索引pp246-241、組織名索引pp240-238
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目次
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はじめに 1
第一章 中曽根政権と財界逆流人脈 9
中曽根康弘の過去──内務省、海軍、右翼 10
弘基会など中曽根・財界人脈の網の目 17
第二章 戦死も覚悟の臨調・行革人脈 31
「天の声」は財界・土光、中曽根人脈の合唱 32
臨調各部会メンバーの人脈と危険度 40
逆流統一戦線の構成勢力の代表が勢揃い 53
第三章 八〇年代政治行動路線の筋書 59
八三年防衛総選挙→改憲と安保再改定 60
中曽根、春日一幸が顧問の安保センター 69
日米政府・軍部などが勝共連合系組織と連動 81
第四章 反共軍事同盟強化と防衛庁関係者 91
安保二〇年セミナー演出の日米軍拡推進者 92
総合安保研究グループと平和安保研究所 103
「民間人の顔をした軍人」たちの進出 116
第五章 《CIA機能》の《国際反共勝共機構》 123
国際勝共連合・統一協会と世界反共大会 124
《共産党撲滅運動》の両輪は安保と機密保護法 134
世界平和教授アカデミーの主要メンバー 140
レーガン核戦略に沿った国際的活動を展開 156
共産主義を排撃しない者も排撃の対象に 168
第六章 防衛シフトで改憲、安保再改定へ 179
日本を守る国民会議の改憲スケジュール 180
中曽根人脈などの改憲推進の主要メンバー 190
安保再改定への連動の自民・民社ブレーン 198
自民と「中道」で日米欧総合安保議員協 207
第七章 偽装国民運動と逆流統一戦線の正体 211
スパイ法制定運動と《共産党撲滅運動》 212
軍拡・改憲論者の民社・同盟版核軍縮運動 219
逆流の組織と人脈が描き出す逆流の構図 230
おわりに 236
組織名索引 238
人名索引 241
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関連部分
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168-9、170頁
つぎに、日本版の「学際研究会議」(IRC)についてみる。世界平和教授アカデミー『ICUS ICWP IRC & PWPA』によれば、《学際研究の確立により現代文明の危機を克服する》のが《趣旨》であり、《IRCは学際研究の方法論を確立し、二一世紀に向う明確なビジョンを提示することを目指すものです》という。(中略)最近では、八二年一二月に東京・千代田区のザ・フォーラムで第四回学際研究会議がひらかれたが、八一年一二月四日から六日まで、東京の日本青年館でひらかれた第三回学際研究会議の記録『防衛と言論の責任』(松下正寿編、八二年五月、学陽書房刊)が出ているので、この記録をもとにしてみていく。(中略)
中川八洋(筑波大学助教授)にいたっては、報告「米国の『新封じ込め』戦略と日本の対米防衛協力」で、《レーガンの対ソ戦略は正しい》と絶賛。日本は米軍の《新造艦の一部肩代わり生産》や《空母艦隊保有を検討》せよという。》
174頁
《以上のほか、第三回IRCには、つぎの人たちも参加し、報告書や討論者となって会議の中心的役割を果たした。
(中略)
中川 八洋(筑波大学助教授) 科学技術庁で原子力、宇宙、海洋などの開発、科学行政を担当。筑波大に移ってからは比較政治制度概論を講義。猪木正道前防衛大学長を「ソ連の代理人」「講釈師」などと攻撃し告訴騒ぎまでおこした。週刊誌に《右も左もけとばす》と書かれたが、れっきとした超右派。近著『ソ連は日本を核攻撃する』では、日本核武装という《本音を語る時》だという。日本を守る国民会議結成発起人・講師で、安保百人委員会賛同者。スパイ防止法制定都民会議練馬支部総会(82年4月)などで講演。》〔注〕氏名のふりがなが《なかがわ やひろ》と誤まっている。
200-3頁
《改憲と安保改定強化とは、逆流の日本の主軸であり《連動》するものである。そこで、安保百人委員会賛同者で、日本を守る国民会議発起人でもある主要メンバーを、財界と学者、評論家、文化人などから、つぎにあげる(冒頭の肩書は安保百人委員会名簿の82年3月15日=結成当時)
(中略)
中川 八洋(筑波大助教授) 世界平和教授アカデミー学際会議(IRC)参加者(前出)。》
〔引用者注〕引用文中の太字、引用符(《》)は原文のママ。
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著者略歴
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著者 青木 慧(あおき さとし)
1936年、兵庫県に生まれる。新聞、雑誌の記者などを経て、現在フリー。
現住所 千葉県船橋市高根台3-1-158-3
TEL (0474)62-9120
著書 『トヨタその実像』『福沢幸雄事件』『日産共栄圏の危機』『偽装労連』『労使戦争』(以上、汐文社)
『青い鳥はどこへ』(労働旬報社)
『ニッポン丸はどこへ行く』(朝日新聞社)
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所蔵
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国立国会図書館 あり(請求記号:GB571-120)
http://iss.ndl.go.jp/
都立中央図書館 あり(請求記号: / 3121/ 285/ 83 )
https://catalog.library.metro.tokyo.jp/winj/opac/search-detail.do?lang=ja
都立多摩図書館 なし
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情報元
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他文献
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備考
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内容
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更新履歴
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2014-01-20